YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657(2006年製)のDVD/CDトレイがREJECTボタンを押しても出てこなくなりました。
ただ、DVD/CDメディアが入った後のメディア検知動作はしています。
何が問題でDVD/CDトレイが出てこないかということについては、トレイを出し入れする駆動用モーターとトレイを開閉する仕組みをつなぐ駆動用ベルトが伸びてしまい、トレイを出し入れする動作ができない状態にまで駆動用ベルトが劣化していることが考えられます。
今回は、この点を確認、予想どおりなら、駆動ベルトの交換作業をして復活させたいと思います。
なお、YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657やPCの光学ドライブのトレイについても仕組みは同じようなので、同様の現象が発生している場合、参考にしていただけると思います。
YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657の筐体を開ける
YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657はこんな感じの品物です。
トレイ部分のアップ画像です。
DVD-S657の筐体内部を見るには、左右1ヵ所づつ、裏面3ヵ所トルクスねじで止めてあります。
トルクスレンチを持っていましたので対応するサイズ、T10Hを用いねじどめ5ヵ所を取り外します。
ねじ止めのヵ所左右側
ねじ止めのヵ所裏側
上記5か所を外して、天板を後ろ側にずらしながら持ち上げると上蓋が取り外せます。
YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657駆動ドライブゴムの場所を特定する
筐体の上蓋が外れて中を見ることができるようになりました。
赤丸で囲ったねじを取り外すと、DVD/CDメディアの固定具が取り外せますので、外します。
この状態で、トレイのREJICTを行ってみたところ、スムーズにトレーが出てきました。
また、収納も買った時のようにスムーズにできました。
DVD/CDメディアの固定具には、磁石が設置されていてDVD/CDメディアを固定する役割をになっているようです。
再度、このDVD/CDメディアの固定具をねじ止めするトレイは出てこなくなりました。
トレイを出し入れする力が磁石の磁力に負けてしまっているということです。駆動ゴムの劣化が原因でトレイを駆動させるだけのトルクが得られない状況であろうことが濃厚となりました。
で、
駆動ゴムのありかについては、どこにあるのでしょう?DVD/CDメディアの固定具を外してトレイを出し入れしていると、一瞬駆動用ベルトが見えました。
結構、隠れたところに設置されていました。トレイの下部分でトレイを半分手前に出したところにあります。
トレイが完全に閉まり切ったり開ききったりした状態では見えません。
トレイを中盤の位置くらいで止めた場所にしないと見えません。
上記写真の位置でトレイを止める方法は、トレイを開いた状態にして、電源コンセント抜きます。
すると、トレイが出たまま電源を落とすことができます。
(DVDプレーヤー本体の電源ボタンを押して電源オフにすると、自動的にトレイが収納されますのでご注意下さい)
電源が切れ、トレイが開ききった状態で、トレイを筐体側に押し込むと途中で駆動ベルトが見えてくると思います。トレイも止めることができます。
この状態で、駆動ベルトを取り外します。取り外すと、下図のように楕円形になっていてへたりがよくわかると思います。
問題点の把握交換部品の発注
駆動用ベルトが円形ではなく、楕円形をしていることから、駆動用ゴムの劣化が原因でトレイを開閉できるだけのトルクを発生できない状況であったことが今回のトレイがあかない原因であったと思われます。
では、代替の駆動ゴムを発注して交換すればOKですね。
取り出した駆動ゴムの径を図り、ベルトの厚さを調べて、アマゾンや秋葉原の電気屋さんの通販などで取り寄せます。
YAMAHAのDVDプレーヤー、DVD-S657の駆動ゴムは28Φ×1.2Tのものを用意します。
アマゾンで複数種類の駆動ゴムが入っている商品を選択しました。
交換作業&トレイ駆動確認
取り寄せた駆動ゴムのうち、初めについていた駆動ゴムを合わせ、近いサイズのものをDVDプレーヤーに取り付けてトレイの駆動状態を確認します。
この際径が小さいものだと、動作が鈍くなります。テンションが高すぎるのかもしれません。
調整して修理前のトレイの開閉音と同じ音がする駆動ベルトを最終的に使用します。
最終的に使用する駆動ベルトが決まったら、トレイを閉じた状態にし、電源を切り、筐体を閉めます。
再度、電源を入れ、DVDやCDを入れ再生するか確認してください。
問題なくメディアの出し入れおよび、メディアの再生がされれば、駆動ベルトの交換作業は終了となります。
※この程度であれば、メーカーに修理依頼する場合よりも安い費用で復活させることができます。
この記事が参考になれば幸いです。